トライアルレッスン
2017-05-06


先日、トライアルレッスンをさせていただいた。
初めてなことに、お二人でいらした。
お二人とも、合唱経験者。

一時期、ヒーラー系の方が続くことがあって、
なんだかふしぎな流れになったことがある。
皆さん、身体の感覚が敏感で、
違いを良く感じ取る。優しい声で歌う。


この所、合唱経験者が続いている。
こちらは、「歌いたい」という気持にあふれている。
何かしらの問題意識を持っていることが多い。

合唱とも、カラオケとも違う歌。
一人で歌う。
などなど、同じ歌うことではあるのだけれど、
色々がちょっとずつ、違うんである。



私たち、クラシックの、声楽ということは、
何かで伴奏が演奏され、その上で歌うことが多い。
この「伴奏」。
これは、実は歌い手と同等。
子供の頃、伴奏ってちょっと脇役なイメージを持っていた。
でも、実際は違っていた。

歌曲の場合、
作詞家
作曲家
ピアニスト
歌い手
この四人の共同作業で、1曲ができあがる。
それぞれは、それぞれの役割を超えてはならないと、
私は考えている。
だから、詩について、作詞者について、
メロディーやピアノについてなど作曲について、作曲家について、
そして、演奏する二人の表現したいこと、その力、など
が問題になる。

だから、歌い手に合わせてピアノを弾いているだけではない。
これこそが、コレペティといわれる人の仕事。
ある意味、歌い手よりも、指揮者に近い存在。



歌曲であれば、
同じ歌い手で、同じピアニストでも、
毎回、違う音楽になり得るし、
それは、今日のうちでも、今日と違う日とでも、違う。

同じように創った歌も、歌う楽器=からだが変われば、
音楽は微妙に違って、そうなると演奏するピアノも違ってきて、
それが個性となる。その人ならではの、今しかできない表現。

「一人で(ピアノと)歌う」ということは、
それを楽しめるということ。
とても個人的で、深く、おもしろい体験。

カラオケでもなく、合唱でもない楽しさって、
そこにある。
私は、このことを少しでも多くの方と分かち合いたい。

このお二人には、これから、この体験していただけたら、
と願う。
私の生徒さん達は、これがわかると、本当に嬉しそうだ。
ますます、音楽する事が楽しくなる実体験。

このような楽しみをシェアできる人が周りにいることを、
私は誇りに思う。
ありがたいことだ。


このようなチャンスがもっと来ると良いな。
[Nor's M]

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